無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

韓国

人、土地、時代が代わっても”人狼”は人狼だった「人狼(韓国版2018年)」キム・ジウン(監督)/Netflix/感想

辻谷耕史さんが亡くなったニュースのショックで、すっかり忘れてしまいそうになっていた韓国版「人狼」。 もう観てから数日経ってしまったし、いっそ書かなくとも良さそうなものだが、これが存外良い出来だったから、このまま忘れ去ってしまわないようにした…

世の中で1番重い罪は、子供達の笑顔を奪うこと「トガニ 幼き瞳の告発」ファン・ドンヒョク(監督)/コン・ユ(主演)/2011年/韓国/映画/感想

※ネタバレで書きますが、これを読んでから観ても問題無いと思います。事実を元にしたフィクションです。 とある美術教師の男が恩師に紹介された聾学校へ赴任するため、霧の町”ムジン”へと車を走らせていて鹿を跳ねてしまうシーンから映画は幕を開けます。 ま…

ムサいおっさんの自画撮り転生映画「アリラン」/キム・ギドク/2011年/韓国/映画/感想

大なり小なり、誰でも大抵は自分の存在を周りに認めて貰いたい欲求を持っていると思います。 どんなに自分が努力しても、自らの視点から成果を実感するのは難しく、第三者による違う角度からの反応により初めて自分の価値の裏付けが出来るからです。 無論そ…

Brother and brother....「マイ・ブラザー」/アン・クォンテ(監督)/ウォンビン(主演)/2005年/韓国/映画/感想

『「口唇口蓋裂」と言うハンデを抱えて産まれた息子を母親は溺愛した。 まったくの健康体で産まれた2人目の息子には目もくれずに、上の息子のために生活も切り詰めた。 そのおかげか、上の息子はハンデのせいで吃ったり、見た目が悪い以外は勉強も出来るし…

時には血染めの愛情を「ブラザーフッド」/カン・ジェギュ(監督)/チャン・ドンゴン/ウォンビン/2004年/韓国/映画/感想

愛は世界を救えない。 人は何かを愛するが故に世界を壊す。至極当然のように自分が望まない世界を壊す。 そこには生き物の根底に潜む究極の愛「自己愛」しか無い。 結局「愛」が救えるのは自分自身の想いだけだ。 想いを遂げる、遂げないに関係無く、人は自…

母の愛は、誰を救う?「母なる証明/ポン・ジュノ(監督)/2009年/韓国/映画」

知的障害を抱える青年”トジュン”を、誰が見ても痛いほどに溺愛している母。 その度合いは、御飯の食べ方から喧嘩の仕方まで手ほどきするほどだw しかし息子はそんな心配も他所に、悪友と日々遊び過ごす毎日。 当て逃げしたベンツの運転手をゴルフ場まで追い…

韓流だからと言って、敬遠するには勿体無い....「アジョシ/イ・ジョンボム(監督)/ウォンビン(主演)/2011年/映画/韓国/感想/レビュー」

※若干ネタバレあり。 彼は質屋だった。小汚いボロボロのそのお店には、お金に困った人間と、少し困った隣人の幼い娘だけが訪れていた。 過去の出来事により、暗く心を閉ざしている彼を少女は”アジョシ(おじさん)”と親しみを込めて呼び、彼は困惑しながらも…

あなたにとっての”チング”は誰ですか?「友へ チング/韓国/映画」

今では”韓流”と呼ばれ一つのジャンルに成長した韓国の大衆文化達。その中でも映像作品は、日本製のドラマが遠い昔に失った、純愛物やドロドロした人間関係の物が多く、若い人には新鮮に、そうじゃ無い方々には当時の感動が形を変えて蘇って来た事でしょう♪ …