無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

漫画に憑かれた巧達「漫勉 シーズン4」感想

「YAWARA」「MONSTER」「20世紀少年」など、ヒット作を次々生み出して来た”浦沢直樹”さんが手掛ける『漫勉』は、毎回1人の漫画家さんの仕事っぷりを定点カメラで収め、その映像を漫画家本人と一緒に見ながら語らうテレビ番組で、設定やネームの切り方、下…

バイクが無くとも駆けなきゃいけない俺達の明日はどっちだ?

寒い寒いと、うだうだやってるうちに、いつの間にか北海道に春が来て、今年もMotoGPが開幕した。 Enough questions, time for answers: The 2017 MotoGP™ season is on! 今年はなんと言っても最高峰クラスが熱い。 毎年最高峰クラスは面白いものの、なんだか…

我が青春のOVA1987 #2「笑う標的」高橋留美子(原作)/高橋資祐(監督)/スタジオぴえろ

今年で30周年を迎えるOVAを振り返るシリーズ第2回は、幅広い世代に愛される稀有な漫画家”高橋留美子”さんの短編「笑う標的」。 主人公はちょっと弓道の腕に自信がある少年で彼女持ち。後輩の女の子にもちやほやされ、かなり羨ましい。 そんな彼には許嫁ま…

仕事以外不器用な”おっさん”達のごつごつした神の手が俺は愛おしい

二日前、大勢が三連休直前の浮かれた夜を過ごすなか、珍しく僕はテレビを見ていた。 各分野で優れた技術を持つ日本の職人達が1台のバンに乗り込み海外で修理のお仕事をするという番組だ。 ニッポンの技で世界を修理 世界!職人ワゴン http://www.tv-tokyo.c…

変態出来ない変態が羨む青い変態「ぼくらのへんたい 10完」ふみふみこ/COMICリュウ/徳間書店/感想

父親は居るものの、日頃留守がちで母や姉二人と過ごすことが多かった僕は幼い頃普通に気弱で、よく「逆(姉と性別が)だったら良かったのに」と周囲から言われたものだった。 徐々に体が大きくなり、男友達と遊ぶようになれば流石にやんちゃな男の子になって…

辛い時こそ生きている僕「私たちは生きているのか?」森博嗣/講談社/感想

季節の変わり目だからか、寝込むような風邪をひいた。 病院に行く金をケチっているからインフルエンザかどうかは分からない。37℃ちょっとまでしか熱は上がらなかったから、おそらくただの風邪だろう。 今回の風邪は、鼻と喉とお腹に来た。昨日1日寝込んで…

箱舟には乗れそうに無い僕が想う3.11「ノア 約束の舟」ダーレン・アロノフスキー(監督)/ラッセル・クロウ(主演)/感想

無理に思い出す必要は無いのだけれど、3月11日になれば自然と思い出さずにいられない東日本大震災。 僕などは直接的な被害という被害に逢っていないため、あの震災についてあれこれ口にすることすら少し躊躇われるが、誰もが途方にくれるような光景がテレ…

3月の僕は、何かと鬱陶しい

どうにも最近、新しいものに触れる億劫さを感じて、明らかに自分の好み真っしぐらであろうと昔から好きだった人たちの作品ですら後回しにしている自分にガッカリする。 おそらくは、長年無駄にあれこれ味見して来た結果、圧倒的な意外性に出会うことが減り、…

降り注ぐのは太陽で、タイヤが踏むのは小石。それを平和と言わずしてなんと言えば良いのだろう?「ホワイト・ヘルメット」他/ドキュメンタリー/感想

僕個人としては畏敬の念すら抱いている女性シンガー”小谷美紗子”の「自分」という曲に、こんなフレーズがある。 「悲しいNEWSを見て涙を流して 自分は温かいやつだと満足してる」 「世界の問題について真剣に語る そんな姿に酔っているだけで 語るの簡単だ …

世界の片隅に追いやらなかった優しい世界

冬の将軍が、最後の悪足掻きに入られ、落ち着かない空模様が続く雛祭りの夜。 ふと気づけば日本アカデミー賞が発表になっていて、どうせ”大人の事情”で捻じ曲がった結果なのだろうと高を括っていたら、最優秀アニメーション作品に「この世界の片隅に」が弱小…

世界の片隅に追いやらなかった優しい世界

冬の将軍が、最後の悪足掻きに入られ、落ち着かない空模様が続く雛祭りの夜。 ふと気づけば日本アカデミー賞が発表になっていて、どうせ”大人の事情”で捻じ曲がった結果なのだろうと高を括っていたら、最優秀アニメーション作品に「この世界の片隅に」が弱小…

面白い。ただひたすら面白い。それが全てだ。「人形の国(月刊少年シリウス2017年4月号)」弐瓶勉/講談社/感想

遅ればせながら、弐瓶さんの新連載を読んだ。 有り体に言って集大成に感じた。 クソ面白い。 月刊少年シリウス 2017年 04 月号 [雑誌] - それでなくとも分かり難い世界観(シドニアは非常に親切な設計だった)が多い弐瓶作品だからなのか、冒頭の世界観説明…