無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

フランス

覗く人と覗く人を覗く人。更にそれを覗く僕達は一体?....「危険なプロット(Dans la maison :原題)」フランソワ・オゾン(監督)

国語の教師”ジェルマン”は、新学期早々子供達の出来の悪い作文に憤慨していた。 週末の出来事を書けと宿題を出したら、二日間をたった2行で書いてみたり、まるで文学の欠片も感じない嘆かわしい痴態を吐露しているだけの文章ばかりだったからだ。 しかし、…

ジョジョのオラオラ状態な女子の美技に酔えっ『タイピスト!』レジス・ロワンサル(監督)/フランス/2012年

月並みな言葉しか出て来ないほど面白かった♪ 田舎娘が良くかかる都会への憧れ病を発症し、親の決めた縁談から逃げて秘書の仕事をゲットするも、秘書としての才能はからっきし。電話の応対も書類整理もてんで駄目。試用期間の1週間でクビは確実だった。 とこ…

オヤジの鉄拳は痛ぇ〜ぞぉ!「96時間」/ピエール・モレル(監督)/リュック・ベッソン(脚本・製作)/FOX/フランス/映画/感想

いやぁ〜初めて観たよ(多分)96時間♪ 観よう観ようと思っているウチに何年も経ってたんですねw日本での上映も2009年だものww 歳取るとね、5年前でも10年前でも昨日の事のように感じちゃうのよね....┐(;´Å`)┌ 映画「96時間」トレーラー 娘との時間を大…

目には目を、歯には歯を、笑顔には笑顔を「黄色い星の子供たち」/ローズ・ボシュ(監督)/フランス/2010年/映画/感想

終わりの見え無い思想のぶつかり合いで産まれた『怒り』を全て周囲に転嫁し、公然と命のやり取りを強要するような人々によって大勢の命が奪われてしまったアルジェリアの人質事件。 事件を起こした犯人達にも信じる”正義”があるのだろうが、死んだ人々にも同…

良い映画に必要な物、それはなんだろう?「アーティスト」/ミシェル・アザナヴィシウス(監督)/2011年/フランス/映画/感想

時は1920年代後半から30年代前半、ハリウッドが映画界の聖地として認められ始めていた頃のお話。 当時の映画は俗に言う白黒映画。しかもセリフや効果音は一切無い無声映画だった。 唯一映画を盛り上げるのがオーケストラの演奏。それ以外は、わずかな文字情…

これは”美”だろうか?『小さな悪の華/ジョエル・セリア(監督)/1970年/フランス/映画』

”シャルル・ボードレール”の作品世界に傾倒し、彼の教えを実生活で実践する少女が2人.... 2人は他人をその身体で誘惑したり、放火をしたり、小動物を死なせたり、日常に飽き飽きしている鬱憤を、自己陶酔で晴らす日々を送っていた。 しかし、行き過ぎた2…

どんな人にも訪れる。死はいつも僕らの側に...「ぼくを葬る /フランソワ・オゾン(監督)/ 2005年 / フランス/映画 」

死を宣告された男の過去との邂逅。そして、死を受け入れる場所へ彼は辿り着いた.... フランソワ・オゾン監督『ぼくを葬る』 日本語版トレイラー ゲイで写真家の”ロマン”は、撮影中に倒れ、末期の癌である事が検査で分かってしまった。 抗がん剤による治療を…