無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

角川書店

うつのみこ日誌 六

とうとう10巻に手が届きました。 案外内容を忘れていて「そうだったか?」と、ちょくちょく思いつつここまで来ました。 ストーリーやキャラクターの性格について僕の中で出来上がっていたイメージが違っているのもそうなんですが、藤川桂介さんの文章のま…

浅ましい妄想ほど良く燃える「燐寸少女」鈴木小波/角川コミック・エース

僕らは無い物ねだりが大好きだ。 自分に無い物を持っている人を見掛けると、あんな風に生きられたら、どれだけ風景が違って見えるだろう?と、努力も覚悟も執着もする気が無いくせに嫉妬する。 背が高くなりたい 速く走れるようになりたい お金持ちになりた…

うつのみこ日誌 弐

のんびりと2巻の半ばへ到達した宇宙皇子。 なんと言っても今回は”魚養”と”大津皇子”です。 ※初っ端のカラーページにドーンと格好良い魚養 本当に久しぶりなので、あぁこんな奴も居たなと思い出しながら読み進めていますが、”小角”のやり方に疑問を感じて金…

うつのみこ日誌 壱

楽しく休みを満喫していても、何かの拍子に思い出してしまう宿題のように心残りだった”藤川桂介”さんの「宇宙皇子」を今度こそ本腰を入れて読むことに決めた。 あれはそう、僕が中学生の頃だったろうか?二人いる姉のうち、上の姉の本棚で見つけたのが最初の…

初恋の魔法はそうそう解けはしない....「ロードス島戦記 灰色の魔女 1巻」たくま朋正/水野良

自分の干支が何度かぐるぐる回り、いつの間にか自分の誕生日なんて祝えなくなった僕は、兎に角素直に物事を受け入れられないようになりました。 例えば、テレビに撮られている所で誰かが流す涙や、貴方達の為だと押し付けて来るルールであるとか、どちらもそ…

完結するとは夢にも思っていなかった「新世紀エヴァンゲリオン」貞本義行

連載当時、これはまさかのコミカライズでありました。 読み切り等で描いたことがあると言っても漫画が本業では無い”貞本義行”さんが、自身がキャラデザを手掛けたエヴァを月間ペースで連載するというのは、サダモトインパクトとでも言うべき驚天動地な珍事で…

狂熱の彼方で見る夢「ハルビン・カフェ」打海文三/角川書店/2002年/小説/感想

人生において「この作家の作品全て読みたい」とまで思えるのは貴重だと思う。数冊読んでいるうちに書き手の底が見えて来たり、手法に少し飽きてしまうことも多いからだ。 トコトン特定の作家の作品を読むと言うのは、少なからずを作家本人を読み解く行為であ…

まだまだマーニー間に合うよっ『新訳 思い出のマーニー』ジョーン・G・ロビンソン/越前敏弥・ないとうふみこ(訳)/2014年/角川書店/感想

劇場公開から約ひと月が経とうとしている「思い出のマーニー」 鑑賞した人達の評価は他の上映中作品と遜色無いのに、先に公開していた作品より早くランキングを下げているのがとても残念でなりません。決して思春期の子供達、特に女の子にだけ感動の波が押し…

酸いも甘いもの初物の醍醐味であ〜る「灰姫 鏡の国のスパイ」/打海文三/角川書店/1993年/小説/感想

どんなにミリオンセラーを重ねる有名作家でも、必ず避けては通れない通過儀礼があります。そう、処女作を世に送り出すと言う儀式です。 それに、その処女作が1番の傑作だと言われる作家は、実に稀なのであります... 僕が子供の頃から大好きな田中芳樹氏が”…

ハードボイルドは人生の吹きだまり「時には懺悔を」/打海文三/角川書店/1994年/小説/感想

前に書きましたが、基本読書の時間はお昼休みと決めている僕。 だからと言うわけでも無いけれど、”応化クロニクル”で大好きになった亡き”打海文三”さんの他作品をまるで読んでいなかった。 応化クロニクルの「裸者と裸者」にハマって直ぐに他の作品群も買い…

次回、「パロディに魅せられた男」今回もサービスサービス♡『トニーたけざきのエヴァンゲリオン/トニーたけざき/角川書店/角川コミックス・エース/2011年』

いやぁ〜笑った笑ったww買う前から面白い事は「トニーたけざきのガンダム漫画」で保証済みでしたが、エヴァ版のたけざき漫画も最高でした♪ とにかくどうしたらそういう発想に結びつくのか全く理解出来ないギャグセンスがたまらないですねw次から次へとたけざ…

あの作家は今....?「ユニコーンの乙女/青木邦夫/1996年/ドラゴンコミックス/角川書店/漫画/感想」

テーブルトークRPGで有名なグループSNEが、水野良氏のロードス島戦記の爆発的人気に押され、テーブルトークのコアなファン以外にも注目されていた90年代のあの頃、同グループの看板作品「ソードワールド」の漫画も発売されていました。 丁度PC版ソードワー…

「覇者と覇者/打海文三/角川書店/2008年/小説/感想」

久しぶりの連休が終る日曜の午後、僕は久方振りにゲームもテレビもパソコンも触れず本を読んでいた。しかし、その本は未完で最後まで描かれてはいない。 それが分っていても、読まずにはいられない作品でした.... 舞台は内乱が続く現在より少しだけ未来の日…

春菊さんはツボの押し方が上手いなぁ♪「純情ロマンチカ/中村春菊/あすかコミックスCL-DX/角川書店/2003年/漫画BL」

※注!BLネタだからね♡ たまたまスカパーで目にしたアニメ版の”純情ロマンチカ” そしたらなんだか久しぶりに中村春菊さんの本を読んでみたくなって原作コミック一巻を買ってみまつた♡ ストーリーについては皆さん知ってるだろうし、特に目新しい事は無いので…

謎が残るほど記憶にも残るのでは?「ブードゥー・チャイルド/歌野晶午/角川書店/1998年/2001年/小説」

幼い頃から前世の記憶があると信じている15歳の少年。彼は前世で恐ろしい化物にお腹をえぐられ死んだのだと言う。 そんな怖い記憶も、あくまで前世のはずだったのに、ある事件をきっかけに現世との繋がりを見せ始める!それは、彼にとっても家族にとっても…

あの作家は今....?『シャドウラン/斉木一馬/角川書店/ドラゴンコミックス/1996年』

今までは、知名度がある程度ありそうな作家を取り上げてきましたが、今日の作家さんはかなりマイナーだと言わざる得ないでしょうね... ”斉木一馬”さんのコミックは「シャドウラン」のみ!の・み!!ですwでもこのシャドウランが僕はとてもお気に入り♪え?”シ…