無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

詩的な私的生活

詩的私的生活 拾伍日目

「やっぱり太陽が無くっちゃね」 君はそう言った "植物かよ” 雪解け水で汚れた靴に眼をやって僕は思った 当たり前の僕、当たり前の君 水溜りの薄氷を僕は踏み割り、散らばった太陽へ君は微笑む きっと愛おしいのだろう、きっと憎らしいのだろう 当たり前の僕…

詩的私的生活 拾四日目

解けそうにない糸と愛し合う そんな夢を見ていた 徒労に終わる口づけを 目隠しもせず誰に見てもらいたかったのだろう? 吐き出せば白い屈託 立ち尽くす周りで世界は流転を止めようとはしない 現在ってなんだ?将来って誰が? 歩いた側から曖昧になる影を 一…

詩的私的生活 拾参日目

ぱたぱたと葉音を聴かせる雨粒に 暗号みたいな気持ちは頭を垂れる 色褪せたプロパガンダを見つめる瞳で 踏み散らされた命を見下ろした どんな絵空事よりリアルな君さえ あの虫けらより遠く感じる 始めから何者でも無かった 僕は君で 君は僕で 知覚の範疇に僕…

詩的私的生活 拾弐日目

さよなら ありがと 目覚めてみれば 真っ白な朝 鮮やかに見えた永遠も 当たり前に 終わっていく 本気で願った最初で最後を 昨日と今日とに埋もれながら なんだやっぱり生きてたんだ こんなにも色付いて零れてしまう ありがと 当たり前の青 また逢えるかな 願…

詩的私的生活 拾壱日目

ジユウと言う檻にも慣れて 何かがすっぽり抜けるメガネであの子に御執心 レンズに味のしないデザートを乗せないでおくれよ 壁のシミにマスカラを付けるような真似も金輪際お断り それよりそれらしいイマを頂戴 そして、ニクショクケイが獲物を追わなくなるぐ…

詩的私的生活 拾日目

知らぬ間に降り積もる雪に 何を期待していたのだろう? 重なり合う想いがいつかは融けてゆくだなんて 無邪気に信じたわけでもないのに この手に触れて感じるのは 冷たさと体温だけ 全ては僕の中にあった 気付くのが遅過ぎただけ 隔ての無い静寂の白 身体も心…

詩的私的生活 九日目

人生なんて簡単ね 大それた夢なんてなくても生きてゆける 時々熱に焦がされるけれど、僕を燃やすには少し足りない 人生なんて簡単ね 全部込みの自分だから どんなカードを引いても文句は言えない けれど痛みは楽しめない いつも通りの宙ぶらりん 風任せの人…

詩的私的生活 八日目

君を求める方法さえ知らぬまま いつか終わりが来るだなんて信じられるかい もっと素直に望むなら 違う自分を纏えるだろうか いつから決まったルールなのか 僕らがしたいことといえば相変わらずで 見て見ぬ振りなんかしてたら大事が終わってゆく ねぇ君はどう…

詩的私的生活 七日目

雲間から溢れる喜び でもそこに僕は居なくて いつのまにか、ぬかるんだ言葉が友達だった 本当のココロってなに? こんなにも不毛な色に染まる衣をまとう生き物なのに あなただけの光りがあるだなんてダレが言ったの? 全てを切り裂いて見つけてよ 君でもなく…

詩的私的生活 六日目

ヒトがヒトを作る ヒトが孤独を作る ヒトが温もりを作る ヒトはヒトを愛したい 愛さないと愛されない事を心は知っているから ヒトは億病で動けない 愛しても愛されないかもしれないから ヒトは独りになりたい 愛すると失う事が怖くなるから ヒトは微笑む 嘘…

詩的私的生活 五日目

ただ流れる言葉を消して 何も語らぬ世界に耳を傾ける 何処から吹き付ける強さなのか 僕らの想いと繋がる事無く続く 降り積もった時間は 嘘のように舞い上がり 震える世界は音楽になる されど世界にどんな意味も無く どんな意味にも価値は無い 今日と言う日は…

詩的私的生活 四日目

問いかける言葉を飲み込んで 偽った時間を打ち付ける 壊す音とも 始まる風ともしれない 確かにあるのは 広がる事を止めた細胞だけ 舞った灯りを消したのは 僕だ この手で ありかも知らない君を殺した 五感が震えなければ 形を理解する事さえ出来ない 凄惨も …

詩的私的生活 参日目

自分1人では叶わないもの 見せかけだけでは続かないもの 努力だけでは築けないもの 何の見返りも求めないこと 時に感情をぶつける合うこと 壊れたものを忘れずにいること 言葉にすると腐り始めるもの 言葉にすると嬉しいもの ただ走ること 食べること ねむ…

詩的私的生活 弐日目

キミもボクも ここに居て ここに居ない。 キミは 何処にいるボクを見て話しているの? ボクは 何処に居るキミを見ているの? キミは ボクの何を知りたいの? ボクは キミの何を感じたいの? 確かな痛みさえ形に出来ないボクには 世界の境目なんてわからない …

詩的私的生活 壱日目

前を向けず足元に転がる憂鬱 雨が降れば 何処へでも流れる でも行き着く先はイツモノオナジ 眩しいだけの喜びの嘘を僕は知ってる それに魅せられるワケも知ってる けれど知る事の先にあるリアルを書き込む余白が見当たらない 見つからないスペース ヒトを責…