『スカイリム漂流日誌』
『私がスカイリムの大地に迷い込んで、どれだけ時が経っただろうか?
イキナリ訳も分らず死刑にされそうになったあの日から...
今ではドラゴンと”声”で戦った日々さえも、既に遠い昔の事のようだ....
時々遭遇するはぐれドラゴンさえ、雑魚のように倒せるようになった僕にとっては....
最初はオヤジ(父親)の背中ように大きく感じたドラゴン....
どんなに剣を振り回しても、全然倒せる気がしなかった......
逃げようとして、頭からまるごとぱくりと食べられた事もあったっけ....
ドラゴンのおっさん元気かな.....
そんなドラゴンのとの死闘を終え、燃え尽きかけていた頃、吸血鬼に噛まれて大変な目にあった事もあったなぁ.....
まさか吸血鬼になった途端、いままで好意的だった連中が目の色を変えて襲って来るなんてな.....
ほんと、セーブはこまめにしとくもんだよなぁ......
吸血病はなんとか治せたものの、人々に襲われたショックで、なかなかみんなの輪の中に戻れ無かった私を、同胞団に誘ってくれたの誰だっけなぁ...
いつも”ベレソア”の雑貨店の前で突っ立てたあの男....まあ誰でもいいか.....
まるで某漫画「ベル◯ルク」の ”鷹◯爪” みたいに固い結束で結ばれた同胞団は、こんなダメダメな私を鍛え直してくれたっけ.....
どんなに悪しきドラゴンを倒した英雄だろうが、ただの小間使いとして接してくれた事が逆に嬉しかった.....
彼等のおかげで私は立ち直る事が出来たんだ......
私は取り戻した誇りを胸に、今度はスカイリムの古き神々を巡る旅を始めた.....
しかし、その旅は決して楽な旅じゃ無かった....
自分が信じた相手に裏切られ、自分を信じた相手を裏切る毎日....
神様なんてただ迷惑なだけだとつくづく思ったもんだ......
リディアさんがいてくれて本当に助かったよ...
あ、こんな私だが、つつましくも家庭を持った....
相手はリディアさんじゃなく、同胞団で意気投合した、ある意味では祖先に当たる女性”アエラ”だ...
少し口調が男前過ぎるうえ、民族化粧がケバ過ぎるとか、絶対に本人には言うなよ....ガチで喰い殺されるからな.....
私がたまにホワイトランの家に戻ると、ああ見えて結構優しい声を掛けてくれるのが、きゅん♡.....て、するしな.....
ただ、元カノのリディアさんと、いつも一緒に居るのが少し気がかりではある......
まあ、リディアさんには完璧に結婚断られてるから大丈夫か...バグで...................................
それにしても、このスカイリムには、まだまだ込み入った事情を抱えた人々がいるようだ....
家でのんびりアエラの家庭料理を味わう暇など、私には当分作れそうにない....
さて、今日も気まぐれな古き神の使いっ走りを始めようか.........
ちなみに....スカイリムに来てから、ベッドで一睡もした事が無い.......』