無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

性的な部分より純粋に走りが熱かった「ウマ娘 プリティーダービー」Cygames/感想

久しぶりの週末2連休、箍が外れたかのようにこれを遊んでしまった。
 
 
 
実在する(した)競走馬の名を持つ馬耳尻尾の少女達が、これまた実在する競馬レースを戦い抜きライブステージまで披露する作品のウマ娘。漫画、アニメが先行してから5年近く経ってのゲーム配信だったため、途中「本当に完成するの?」と思ったりもしたけれど、実際出来上がったものを遊んでみると非常に楽しくて待った甲斐があったなと感じた。
 
正直なところ、スマホ向けのソシャゲと云うか、無料ゲームと云うか、それほど遊んで来ていない(幾つか遊んでみたものはあるけれど、その殆どはルールや楽しさを覚える前に消している。長く続いてるのはFGOのみ)人間なので、ウマ娘の進め方も手探り状態でチュートリアルの言われるがままに操作し、まず試してみた育成モードも散々たる結果だったわけだが、ADV要素と育成シミュレーションのバランスが良い為、止め時を失って遊び続けていた。実在する馬の特徴を活かした目標設定や、育成時のハプニング等の要素も絶妙な匙加減で、こちらの実馬に対する思い入れや攻略心をガンガン揺さぶって来るのが狡い。本作のストーリーモードは見るばかりの物なので、育成モードの方が断然ストーリーモードに感じてしまうのは、私だけなのだろうか?
 
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たとえばハルウララであれば
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成績よりファンの数が序盤の目標になったりする
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ローディングの合間のイラストにも愛がある
 
 
何故自分はこれほどウマ娘にハマっているのかと言えば、やはり自分が競馬を毎週チェックしていた時期に活躍していた馬が題材になっているからかと思う。初めて競馬を意識したのはベタにオグリキャップ。なにせ普通のニュースで沢山取り上げられていたのだ、興味が無くとも目に入った。その影響でも無いけれど、その後はウイニングポストや他の競馬ゲームをひたすら遊ぶようになり、高校時代には厩務員を目指す同級生の影響もあって雑誌(主に”優駿”で自分が競馬を見始める以前の名馬達を紹介する記事が一番好きだった)を読むようになり、日曜の15時は勿論フジテレビにチャンネルを合わせていた。
 
競馬と言えば賭け事であるが、個人的には馬券を買ったことがない。まだ子供だったせいもあるが、金儲けより馬達の走りの魅力が勝っていたのかもしれない。まさか自分が午年だからでもないと思うけれど、逃げ切れそうにない状況から二の足を使ってライバルを引き離したり、そんなところから間に合うの?と云う場所からぐんぐんスピードを上げてごぼう抜きする様を見るのが心底好きだった。競走馬育成ゲームでも逃げか追い込み馬ばかり育てていたものである。多分初めて特定の馬を好きになったのは本作にも登場するライスシャワー。ライバルと比較して少し小ぶりな馬体でありながら、長距離となると俄然粘り強さを見せる姿に痺れた。他の馬の記憶は曖昧なのに、彼が走った93年、95年の天皇賞(春)だけは本当に覚えている。当然あの宝塚記念も見ていたから、競馬の恐ろしさと一緒に刻まれてしまったのだろう......
 
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見ての通り少女の姿だから似ても似つかないのに応援してしまうライス....
 
 
一応言っておくと、ウマ娘に予後不良は無い。現実には報われなかった馬達の「もしかしたら」も楽しめてしまう。お陰様で過剰なほど後ろ向きなウマ娘版ライスシャワーのキャラ設定と、実馬のライスシャワーに対する思い出補正に大きな相違が無いためなのか、遊べば遊ぶほど、馬を擬人化させたのが正しいような気にさえなってくる。
 
ツイッターのフォロワーがウマ娘の影響で走りたい欲求を刺激されていたりしたが、まさしく走ると云う行為に種族は関係無いのだと感じさせてくれるゲームに仕上がっているのではなかろうか?なんにせよ、暫くは再燃した競馬ゲーム熱は冷めなさそうである。
 
 
今はアニメゲームマンガの影響力は計り知れない時代である。まず間違いなくウマ娘から競馬の世界にのめり込んでいる人も大勢いるのだろう。
 
最近の自分は昔馴染みの騎手の成績をWEBで確認する程度の関わりになっていたから、少しだけ今の競馬自体を見たくなった。開催日程もあの頃とだいぶ変わっていて分からなくなっているけれど....
 
 
公式サイト https://umamusume.jp