無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん、はてなブログに引越し中です。

嵐が去って、嵐がやってくる

解散の理由がよく分からない選挙が終わった。
結果は当初の予想通り。というか、メディアの伝えるイメージがそのまま民意になったかのようだった。卵が先か、鶏が先かは、解散理由と同じくよく分からない
今回の解散総選挙は、ここ1年ほどで急速に高まった安倍総理や、その周辺への不信感と、彼のやってきた政策とを天秤にかけるような選挙になるはずだったが、選挙開始前から私利私欲の皮が突っ張った野党の失策が相次ぎ、始まる前から終わっていた。特に小池百合子と心中することになった連中は目も当てられない。彼女のお陰で女性初の日本国総理大臣という肩書きの誕生は、まだまだ先のことになりそうだ。
僕は正直何処の誰が政権を取ろうが構わないと思っていた。安倍政権の恩恵もまるで感じていないし、阿呆でも野党の発言力が強まるのも悪く無いと考えたのだ。しかし、現実はそう簡単では無かった。あのごたごたを見て野党への淡い希望は消え、でも自民を信任する気にもなれず、しかも自分の選挙区の候補者など、まったく投票する気にならない政治家が立っている始末.......僕は無駄としりつつも、白票を投じに投票所へ行くことにした。これも民意の一つであると信じて。
今回の選挙で思い知ったのは、国政に関する選挙を各地で行う虚しさである。たとえ衆議院であっても、各地の意見を真摯に聞き国政に反映させる、という考えからすると各地から候補者を擁立するのは確かにわかる。しかし、今回の希望の党などは、この選挙の為だけに地元ではない人を各地で立候補させていたし、いくら投票したくとも嫌な人しか立候補していない地域の人は思い通りの投票すらままならないのだから、ネットで全国各地の誰にでも投票出来るような仕組みが望ましいと思った。
ついでに言えば比例云々というのも要らないし、議席ももっと少なくて良い。なんなら都道府県ごとに1人でも良いだろう。各地の意見も選ばれた議員の下に、それを補佐する連中を置いて対応させれば良いだけの話だ。重要な案件はネットの国民投票でOKだ。現実的にはまだ無理だが、スマホやネットを当たり前に利用している世代がもっと上の年代まで広がる10年20年先には、きっとオンライン投票が普通のことになっているに違いない。
暫くは選挙の文字は見たく無い。アニメの推しキャラで言い争うどころの話じゃ済まないほど、候補者も有権者も私利私欲を丸出しで嫌な気分にしかなれないから。
皆がアイドルやシンクロの選手のように生きられれば良いのにと時々思う。水上では最高の笑顔を振りまき、誰からも見えない水中で醜く足掻く方が、TVで侮蔑の表情を浮かべる自称”私は頑張ってます”という人達より美しいでしょう?.....
こんな選挙では誰を讃える気にもならないが、この台風が凶兆で無いよう祈っている