無差別八方美人?

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宗教よりセミナーより孔子で人生を学びたい「孔子の教え」/フー・メイ(監督)/チョウ・ユンファ(主演)/2009年/中国/映画/感想

 自称4000年とも5000年とも言われている”中国”
 何処までが真実で、何処からが捏造なのかはさておき、多くの歴女が胸躍らせ妄想を膨らませるのに充分な歴史を持つ土地であるのは間違い無いですよね。
 中国の長い歴史の中で、特に人気のある時代が魏・蜀・呉が争った三国時代、ゆわゆる三国志であります。圧倒的な力を持つ曹操に対し、連合して立ち向った孫権と劉備。乱世を駆け抜けた男達の熱い生き様は実に格好良いものです。
 しかし、冷静に考えてみると、三国志の武将達は混乱を増大させただけのことで、なんら生産的なことに貢献したわけでは無いように思えます。不勉強な僕がこんなことを言うと歴史怒られそうだが、戦の奇計や政治闘争以外に、何をした人達なのかイマイチ分らないんですよねw
 それに比べると、彼等武将が軽んじてしまった儒教の祖である”孔子”という人物がどれだけ偉大であったことでしょう。
 立場に関わらず人に対し礼節を忘れない思想を持ち、それに反することを自他ともに許さなかった信念の人”孔子”は、行き過ぎた古い慣例の撤廃・是正に努め、剣や矛ではなく理念で乱世を生きた。
 しかし、そんな生真面目さを煙たがられ祖国から追い出されてしまう。富める者も貧しい者も平等に扱う理想人は、その後13年故国に帰ることも出来ず諸国を放浪することになります。愛した国に捨てられ、どの国に行けども居場所が見つから無いと言うのは、どれだけ辛いことだったのだろうか?
 最後まで多くの弟子が付き従い、祖国からはそろそろ帰って来いと言われ、死後は彼の思想が中国全体に広まったわけですが、不遇と言っていい人生ですよね。でも、こうして想いが後世に残っているのだから、やっぱり「ペンは剣よりも強し」だなって思いました。
 孔子は様々な言葉を残していますが、中でも「義を見てせざるは勇無きなり」(映画内でも使用)と言う言葉が好きです。いつの世にも通じる言葉を残してらっしゃるんですよね...
 いつか、ちゃんとまとまった時間を作って、孔子の残した言葉を読み尽くしたいです。どんな豪傑よりも、何故か気になる孔子さんの話しでした。
(= ワ =*).。oOあ、映画の話まったくしてない.......
 「孔子の教え」公式サイト http://www.koushinooshie.jp
 孔子の名言・格言集【儒教の生みの親】 http://matome.naver.jp/odai/2131158152722642101
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