無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

やっと肩の荷が降りた気分「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」コリン・トレヴォロウ(監督)/感想

社長が『長い』と嘆いた四日間のお盆休み。2日目は二度寝と一人焼肉と風通しを悪くしていた本箱の移動で終わっていった。
 
おかげで連休初日に観に行ったジュラシック・ワールドの完結編のことも忘却していた。
 
 
 
シリーズ1作目のジュラシック・パークから続く6作目にしてワールドシリーズの完結編である今作。SWのように3部作形式でやりたいのか、これでシリーズそのものが終わりなのか分からないが、懐かしい面々が次々と登場し、かつての伏線を回収するような展開を見せており、”終わらせる”と云う意味合いではよく頑張った方だろう。ただ総決算な作品だけあって、登場人物が多く尺的にも長いためテンポ感は悪く、少々疲れと尿意が溜まってしまったことは言うまでもない(ジンジャーエールのMを飲んだ)
 
やっていることは焼き増しであるし、ファンサービスのように懐かしのシーンを思わせる演出をしているのも賛否あると思うわけだが、そもそも6作も続けてきて、新しいことを求めるのも酷な話であるし、恐竜と共存するのが当たり前となった世界で、人間の生き方を問う内容を維持出来ただけでも十分な気もする。そもそも、1作目を超えることが出来た続編など、滅多に生まれない。BTTF Part2やT2のような例もあるけれど、続編が続けば続くほどその確率は減る。
 
正直恐竜に対するアプローチの仕方も、1作目が一番良かった。ワールドシリーズは恐竜をペットのように扱い、分かり合えるかのような描写も多い。ブルーが卵から孵った時からオーウェンと一緒である背景があるのだから、そうしたシーンにも説得力が無いわけではないが、分かり合えそうで分かり合えない、その距離感こそ野性との付き合いとして正しいのではないか?と云う想いがあるためモヤモヤしてしまう。断然俺はオーウェンよりグラントの生き方に共感する。ジュラシックシリーズに肉体派なヒーローは要らないとさえ思う。恐竜の恐竜による恐竜のための映画。それこそ恐竜映画のあるべき姿なのではなかろうか?
 
滅亡したはずの存在を蘇らせることも、滅亡に向かっている存在を延命するのも、大差ないかもしれない。
 
願わくばこれ以上恐竜達を蘇らせないで欲しいものだ。俺は十分楽しんだ。これ以上は楽しめそうにない。
 
最初から最後まで劇場で観た、最初で最後の映画になってくれジュラシックシリーズよ....
 
 
 
追伸、イナゴ、ほんとに嫌いなんで、勘弁して欲しかった.....
 
 
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