日夜様々な架空の世界を目の当たりにしている僕らオタクは、好きになった作り手に次から次へと新作を期待してしまう。
しかしながら、作り手がそんな我が侭に付き合う必要など実際には無いのだ。作りたい物を作りたいように作ることこそ本当の意味でクリエイティブな物造りが出来るというものではなかろうか?
無論毎年それなりの数を世に出してくれる作り手が絶対に駄目と言うわけでは無いけれど、久方振りに新作を披露して貰った時の喜びに比べたら、取るに足らない価値な気がします。
焦らされた方がぐっと来るとか、やっぱマゾですかね?僕は....w
そういう意味では、2008年に2作同時発刊でデビューした後6年も新刊が出なかった”小島てるみ”さんは最高に僕と相性が良い作家さんだと言えるでしょう。性を超越した幻惑的エロティズムが美しくも官能的であったり、神話のような壮大さで生き方を説いて読者の胸を締め付けたり、作品性においてもぞっこんであります(死語
そんな”小島てるみ”さんがようやく先月末に新刊を出したとTwitterで知り、Macの前で狂喜乱舞していたわけですが、地元の書店には置いて無いのでAmazonで買うしか無く、また出張先に戻ることになってる僕は、まだしばし新作を読めそうにありません....
しゃーないので、2011年の「小説現代 9月号」に小島てるみさんの短編『野獣女神』が載っていたのを読み直してみました。
獣に育てられた女の子が、狩人に連れられ人間として生活するようになり、狩られる側から狩る側へと生まれ変わって人間としての愛を知ってゆくものの、最後には狩られる側へと戻ってゆく感じが儚くも美しく、彼女が手にする苛烈な愛の幕引きがとても詩的で実に小島てるみさんらしい短編でした。
ほんの8ページなんですけど、序盤の抽象的な文章表現にはぐいぐい引き込まれるし、彼女が愛され愛してしまった男との屈折した関係の一筋縄でいかないところなんかも凄く好きです。
まだ「最後のプルチネッラ」と「ヘルマフロディテの体温」しか読んだことが無い方、特に神話ネタ満載のヘルマフロディテの体温が好きだった方にはオススメです♪小島てるみさんの作品以外にも、官能的な小説&イラスト特集が少ないながら組まれているので読み応え充分だと思いますよd(。ゝ(ェ)・)
小島てるみさんのブログ http://terumiojima.jugem.jp/
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