無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

新鮮とは前に在るだけの物だろうか?

今の会社に20数年勤めて来て、初めて盆休みが5日間もある中、やることと言えば性懲りも無くトイガン弄りである。あ、勿論家事も済ませたよ(小声)
 
去年の今時期から再燃したトイガン熱。1年経った今もまだまだ冷めそうにない。今はリボルバーとマシンピストルが熱くて熱くて、お金が幾らあっても欲望は満たせなさそうだ。
 
本当なら、少し前に再販されたマルシンのスーパーレッドホークアラスカン454カスールタイプと云うお高い新品を買いたいところだが、そんな金は無いし、質以上に色んな銃を触ってみたい気持ちが勝り、 ついつ買ってしまうのが古い品やジャンク品。一言にジャンク品と言っても、ガスガンなどはガスタンクからのガス漏れが主で、シールテープを巻いたり、なんならOリングにグリスを塗るだけでも直り、見た目の汚れや錆が酷い物も、意外と綺麗にして塗装し直しグリスアップすれば8割以上快調に動く。ジャンクトイガンとは、直すのも塗装するのも好きな自分にはピッタリの遊びなのである。
 
短銃身なのにごつく、ノンフルートシリンダーがかっこいい......
 
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細かな傷や錆があった東京マルイのエアコキ10禁Vz61 スコーピオンも、適当に余っていたスプレーで本体を塗装(細かなパーツは樹脂色のまま)し、そこら辺にあった物を利用してハンドストラップも手縫いで取り付け。コッキングレバーが操作し易く、ラピッドファイアや追加装填出来るマガジンのギミックも面白い一品。ハンドガンのエアコキに飽きた人にはオススメ過ぎる。
 
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マガジン不良でお安く手に入ったコクサイのガバメントな固定スライドガスガン。まともなマガジンを持っているので快調に動いた。マガジンキャッチを押すと、マガジンがガス圧で押されポンっと飛び出てくるのが本当に好き。
 
 
古いトイガンは様々な挑戦の過程を感じられて本当に興味深い。モデルガンブームと衰退、何度かのトイガン規制、そうした業界の変化の中で試行錯誤していた人たちの仕事は、良い意味で非効率だから遊び心を感じてしまう。特に今は亡きトイガンメーカーであるにも関わらず、自分の中で株が上がり続けているのがMGC(ModelGuns Corporation)。小林太三と云うレジェンドが居た会社なのだから当然かもしれないが、箱の見た目から銃の機構まで、”遊ぶ”と云うことを考えて作られているから、今触っても楽しく遊べてしまう物が非常に多い。トイガン好きと云うか、何かにハマる人間に欠かせない所有欲を満たす上で、当時のMGCは相当貢献していたはずだ。
 
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現在のWA並みのHW仕様なガスブロハイキャパ。古い機構でありHWなのに、少しメンテしてやればちゃんとスライドストップがかかるのが凄い
 
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リアルかどうかは別として、マガジンの四角いフォルムも新鮮ではなかろうか?
 
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勿論古い品の殆どは、上記のハイキャパのように綺麗なわけではない。手に入れたばかりのジャンクMP5Kは死ぬほど汚い状態で、分解すると虫の死骸も出てきた。酷いガス漏れがなく、そのまま動いたのは奇跡としか言いようがない。弾は2m飛べば良いくらいだった。
 
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分解清掃しグリスアップ。バルブノッカーのバネを調整すると初速も安定。割れたフロントサイトだけは、今のところどうしようもない。
 
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溶接後を表現した樹脂ボディ。
 
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装弾数が見えるスチールプレスマガジン。
 
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ググるまで、弾はガス、ブローバックは電池5本で作動させるハイブリッド構造であることに気付けなかった。コッキングレバーはモールドだが、ダストカバーはスライドするのが嬉しい。
 
 
近年のトイガン業界も、新しい試みが無いわけではない。トレンドが年々変化する電動ガンも通常の構造から電子トリガー搭載が当たり前になり、電磁弁まで使い始めている。東京マルイも撃つ楽しさを求めた次世代を更新し続けているが、CO2ガスガンを無視し続けることは難しそうだ。まだまだトイガンは変わり続けるのだろう。
 
しかし、それでも、時々で良いから、古い物を振り返って欲しいものだと思った。
 
MP5Kのフロントサイトどうにかしてやりたいな.......