無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

失われた春をアニメは取り戻せるのか?

今月頭に、ふとブログの存在を思い出し、そういえば春からのアニメの話もまだだなと書き始めたものの、最近のメンタルはガタガタで思うように集中出来ず頓挫。
 
どうせ無理に捻り出した文字になど、なんの価値も無いのだから、書けない、書く気にならないなら書くだけ無駄ではあるし、それならそれで良いのだけれど、日曜をひたすら声優バラエティを眺めながら基本無料ゲームで過ごすくらいなら、文字の一つや二つ書き並べている方が頭の中身には良い影響があるかもしれないと、これを書き始めた。まったくもって自分と云う奴は面倒な人間である。
 
それはそうと、もう6月である。良い加減口にするのも嫌なほどコロナのせいで何もかも予定が狂い、まるで最初から存在しなかったかのように4月5月は失われてしまった。アニメも本当に酷い状況で、何がどう進行し延期状態なのかを把握するのが暫く大変だった。結局思考するのも面倒になり、放送形態の面倒な作品は追っていない。地上波やBSで見れるもの中心で視聴を進めている
 
 
神之塔 -Tower of God- 想い人を追って塔へ挑む展開は王道
・新サクラ大戦 the Animation 初代と同じく、それほど思い入れは....
・波よ聞いてくれ 人生上手くいかない女性が深夜ラジオで大暴走したらと云うのが良い。ただ沙村さんの作品は映像にすると何かが違ってしまう。
・アルテ 女性が自立して生きるには辛い時代の中で絵描きを目指す主人公が熱い。あと真綾のOPも良いぞ。
・ギャルと恐竜 もうこれは完全に蒼井翔太サーガ過ぎて嫌いじゃない。恐竜の間の抜けた顔もキュート。
・イエスタデイをうたって 今更感は否めないが、今だから続けて見れる感もある。連載当初は苦手な作品だった。
・グレイプニル これほど特殊な性癖を見せられるのは久々な気がした。ある意味今期1の内容。
・プリンセスコネクト!Re:Dive 白猫アニメとは雲泥の差を感じる秀作。作品への愛を感じる。
・放課後ていぼう日誌 餌も付けられない少女が釣りを始めたら的な感じが良い
・富豪刑事 Balance:UNLIMITED 面白そうだけど、まだなんとも云えぬ
・天晴爛漫! 嫌いじゃないけれど中断が痛い
・魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸  おっさん達にはオススメ
・かぐや様は告らせたい 第2期  普通に今回も面白すぎる
・啄木鳥探偵處 こういう時代背景好き
・攻殻機動隊 SAC_2045 いつぞや書いたからもう何も云うことはない
 
 
見続けてみようかと思う作品の本数だけなら27本と云う平常通りの多さだが、そのうち放送が止まっている(いた)ものは8本に及ぶ。放送開始時にどれだけ完成していたかによって差が出ているのかどうか分からないが、今回無事放送出来ているスタジオの作品にしても、次回作の制作には影響が出るものと思われ、業界は暫くスケジューリングに追われる日々が続くのではなかろうか?
 
そんな事態の中、個人的に毎週楽しみなのは本好きの下克上の2期だったりする。相変わらず作画が物凄く良いと云うわけではない(時々無茶苦茶可愛くヌルヌル動く時はある)が、現実味のある社会構造に本が読みたいが為だけに主人公が立ち向かう内容がたまらなく好きなのだ。ついでに云えば同じく異世界転生物である八男アニメの残念さ(貧乏貴族の八男に転生するとこう云う扱いされんぞっという序盤は意外に面白かったが、激しいアクションを伴うシーンはガッツリカットしているし、普段の動きすらままならないキャラ作画や演出も雑で見れたものではない。AKINO arai × AKINO from bless4の曲だけが救い...)と真逆に乙女ゲームの破滅フラグ云々アニメが愉しい。架空の乙女ゲーの悪役ポジションに生まれ変わってしまった主人公(♀)が、身を滅ぼさないよう立ち回っているつもりが、実はそれ以上の男女を問わない”人たらし”な存在になっていくと云うのが面白すぎる。にしても、一体いつ異世界転生物は枯渇するのだろうか?.....
 
 
 
今回シリーズ続編を除いて”これだけは見とけ”と言いたくなるのは「かくしごと」や「LISTENERS」、ネトフリで先行していた「BNA」辺りになるだろか?どれも見せ方がそれぞれ素晴らしい。下ネタ漫画家が娘に”それ”がバレないよう奔走するテンポ感と、父親に何があった?と思わせるノスタルジックの取り合わせが絶妙でハマってしまう。EDに「君は天然色」を選んだセンスは抜群だ。この親娘に萌えず、何に萌えれば良いと云うのか?
 
 
 
LISTENERSはミミナシと呼ばれる生命と戦うことが出来る”プレイヤー”の少女(記憶喪失)と、それに振り回される少年とのコンビが微笑ましいだけでなく、夢を叶えた者と夢破れた者の心情を描き出すような側面があるのが味わい深い。差別問題を盛り込んだBNAもそうだけれど、日本人も楽しめる海外向けと云う流れを続けるスタジオの作品はアニメとしての出来が本当に良いなと思う。根性や遣り甲斐だけで良いアニメを作れる時代は本当に終わったのだ......
 
このスタッフ、この内容、ハズレなわけがない、必見
 
 
最後に子供向け作品も触れておきたい。じっくり情感たっぷりで作られていた新生デジモンや、サンリオの底力を感じるミュークルドリーミーが思いの外よく出来ているため、共に新エピソードが止まっている状況が残念でならない。ビョーゲンズと戦うはずのプリキュアまでお休みしているのだから、ニチアサを楽しみにしている多くの子供達と大きなお友達にとって、これは本当にゆゆしき事態だろう。個人的には配信メインの「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」まで中断しているのが哀しい.....
 
当時のOPED曲がそのまま使われているのが泣ける...
 
 
こんな時は、どんな些細なことでも落ち込んでしまうし、逆に些細なことで気分が上向きになったりもする。アニメと云う存在がどれほど自分を支えていたか思い知った人も少なくないはずだ。
 
少しでも早く当たり前の日常が戻って、皆が落ち着いて過ごせるようになって欲しいものだけど、コロナ後の世界は完全に別物になっていそうで幸先も不安である.....せめてアニメだけでも......ね......