ファミコンを持っていなかった小学生時代、”お前は持っていないから話しても無駄”という友達の態度にやられながらも、遊びたくとも遊べないゲームの攻略本を買って熟読する日々を送っていたりしたものだが、あの頃とは違う意味で今も疎外感が拭えない。
その昔ゲームは”対戦”する為に誰かの家、もしくはゲームセンターに行かねばならなかった。ネット対戦などPCの環境が整っている場合だけで、しかも動きの激しいものではなくターン制のゲームが殆ど。だからどんな場合も他人と直にコミュニケーションを取る必要性があった。毎日顔を合わせている友達相手ならば気心が知れているから、なんてことはなかったものの、ゲームセンターは独りで遊びたくとも粘着質な赤の他人が対戦を要求して来るのが嫌で嫌でたまらなかった。それから時代は移り変わり”自宅”で世界中の人とゲームをやれるようになったけれど、これがまた実際に顔を合わせるのと同じくらい面倒だったりする。
何が面倒って、対戦相手もしくは共闘者が気に入らないことがあった場合、嫌がらせやボイコット、最後には回線切断も辞さないことが多いこと。顔を突き合わせていれば起きないこと(逆に直であればこそ起きるトラブルもあるけれど)起こさないことが、ネットのように間接的なものになると子供や外人さんも多いからトコトン拗れてしまったりする。最近よく遊んでいる3on3 FreeStyleなどは、毎日のように運営への報告案件が複数発生するほどの荒れ具合だ。ある意味ストリートバスケゲームらしいリアリティかもしれない(皮肉)
予め登録していたフレンドとチームを組んだり、ボイスチャットを常時使えばそんなことも少ないのかもしれないが、フレンドに気を使いながらプレイするのは正直疲れてしまうし、大音量な生活音や暴言ばかり聞こえてくるボイチャにはウンザリである。幾つかのゲームで過去にフレンドとボイチャをしながらやったこともあって、確かに楽しかった時もあった。でもどうやら自分の性分には合わなかったようである。一期一会にかける野良マッチの気軽さを捨てるだけの価値を感じない。
ただ、Xboxをメインで使っていると切なくて仕方ないこともある。フレンドとのマッチングで解除される実績が非常に多いのだ。普通に独りで遊んでいたら半分ほどしか解除出来ないゲームすら存在する。正直言ってコレが一番野良には辛い.......特段実績厨というわけでもないけれど、いつまでも散々やり込んだゲームの実績が中途半端に終わるのは、それこそ性分に合わずモヤモヤする.........
それでも利害のためにフレンド関係を利用するとかしないとか、そういうのはもうやらないだろうと思う。
リアルで人間付き合いが面倒な男は、ネットも同じく面倒くさがりな男なのである