無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

季節外れの心霊体験.....「パラノーマル・アクティビティ/オーレン・ペリ/2007年/映画/感想/レビュー」

 ギシギシ….ガタガタ…....バタン!
 夜な夜なそんな音が聴こえて来たら、アナタはどうする?:(;゙゚'ω゚'):
 いわゆる”ラップ現象”は、大概霊的な物とは無関係で、家の家鳴りや周りの音の反響など、自分の知識で判断出来ない原因によるものが多く、人の恐怖心が産み出した心霊現象だと考えて間違いない。同じくポルターガイスト現象においても、物が動く事について説明が出来ないだけで、映画のようにコップや刃物が飛び回るなんて事もまず有り得ない。
 しかし、どうしても納得のいかない現象がそれでも本当に起きたなら?そう考えずにいられなくなるような生々しい映像を映画にしたのがこの作品….
 彼氏と同棲中のケイティは、子供の頃からずっと怪現象を経験していた。流石に同棲していればそれはバレるわけで、ケイティの悩みを知った同性相手のミカが、怪現象の正体を暴くために暗闇でも鮮明に映るビデオカメラで記録を撮り始めてしまう。
 その行為が引き金になったかどうかは知る由もないが、怪現象はどんどんエスカレートしてゆき、最後には……./(^o^)\ナンテコッタイ!
 ドキュメンタリー風のホラー映画(”モキュメンタリー”と言うジャンルらしい)だったわけですが、同じようなジャンルの中では一番リアリティのある作品でした。この手の映画は、序盤が間違いなく怠いwしかも徐々にしらけて来る場合も多いものです。パラノーマルも序盤が怠く、途中で観るの止めようかと思ったのですが、徐々に動きが過激になってゆく見えない存在が”次”に何をして来るのかが気になって目を離せなくなってゆきました。
 監督も素人ですが、役者も素人なので怯える演技が自然に見えて来ます(序盤の演技はしょぼい)。恐怖に怯える演技って素人でもかなり出来るものなのかもねww
 低予算で過度なCGが使えない事が逆に生々しく、ラップ音に怯えて家中探し回るシーンなんて絶対バケモノ出て来ないだろう(低予算だからw)と分っていながらも、どきどきしたもんなwなんて素敵なコストパフォーマンスなんだろう♡
 たったの$15,000で作られた事を考えても、映画作りに必要なのはお金は二の次で、大事なのは”構想力”とそれを実行出来るだけの”行動力”があれば良いのだとつくづく思いました。まあ作れるジャンルは限られてしまうかもしれないけれど、お金や最先端の技術だけに頼る映画作りだけは願い下げです....(;´Д`)