無差別八方美人?

全然無差別じゃないおじさん

繰り返す時間の果てに...「ミッション:8ミニッツ/ダンカン・ジョーンズ(監督)/2011年/米国/映画/感想」

 ある理由からテロにより爆発する列車の最後の8分間を繰り返さければいけない主人公。何度も失敗を繰り返すうちに、徐々に見えてくるテロの情報、そして自分に隠された秘密....
 こう書くとドキドキのスリラー物と思うかもしれませんが、終ってみればベタなヒューマンドラマだと思うかもしれない。それだけ最後にはウィットで優しい映画でした。とりあえずハラハラドキドキの意味では若干物足りなかったかな?
 ぼく個人としての好みとして、こうした時間を繰り返すシナリオの物語は、どこか切ない終り方を期待してしまう。
 主人公は時間を繰り返すうちにボロボロになって憔悴してゆくので、勿論最後はハッピーになって欲しいと僕も思いましたが、更にその上をゆく捻り具合を求める僕もどこかにいました....いままで沢山読んだり観たりして来たからかなw
 結局、自分の置かれた環境に翻弄される主人公が、もがき苦しんだあげくに手にする未来にどう感じるかでしょう。彼が辛い立場になってゆくほど、ヒューマンドラマとして感動が際立ってゆきました。正直犯人なんて誰でもいいんですw
 色々ネタバレになるのでそのあたりの事は書けませんが、あの終り方を愛せるなら、きっとこの作品は心に残る一作になる事でしょう。
 この手のネタはやっぱ面白いですね♪なんかPS2の「シャドウ オブ メモリーズ」とか思い出しちゃたw最近ならゴーストトリックとかも人気でしたね。堂々巡りのトライ&エラーの中で、少しづつ精度が上がってゆく様は、観てて気持ちが高揚してゆきます。小説とかで、こういうネタの作品読みたくなって来たなぁ(*´∀`)